いなざわ

稲沢魅力人vol.7 稲沢の青空に映える、砂像創りに挑むクリエーター。近藤英樹さん 稲沢魅力人vol.7 稲沢の青空に映える、砂像創りに挑むクリエーター。近藤英樹さん
  • サンドフェスタの
    砂像に魅せられ
    創作をスタート。

    近藤さんが砂像クリエーターとなるきっかけは、国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザで開催された「砂の祭典(稲沢サンドフェスタの当時の名称)」。「砂で、どうしてこんな形が作れるの?」と疑問に思ったことでした。職場の仲間などを集め、2003年のフェスタに初参加。とはいえ作り方が全く分からず、周囲の参加者に砂の固め方から教えてもらい、道具まで貸してもらってのスタートでした。しかし、もともと芸術の才能があったこともあり、技術はメキメキと向上し、今では全国に仲間が増え、各地の様々な砂の祭りで砂像を制作しているそう。今年はコロナ禍により「稲沢サンドフェスタ」も、密集が危惧されるイベントは全て中止となり、砂の造形展のみの実施となりました。今回近藤さんが制作した砂像のモチーフは疫病退散への願いを込めた「アマビエ」。稲沢市在住の女流漫画家・火野蓮時さんが描いた「アマビエ」が気に入り、使用許可をいただいたそうです。

    サンドフェスタは、
    平成元年に始まったイベント。
    祖父江砂丘を保全しPRしていこうという
    祖父江町の皆さんの想いからの
    スタートです。

  • 砂像は自然に還る、
    究極のエコアート。

    砂丘と聞けば、一般的には鳥取砂丘などのように、海の近くを想像すると思いますが、実は川の近くにも形成されることがあり、それらは河畔砂丘と呼ばれています。現在日本で砂丘を形成する河川は木曽川と最上川、利根川の3つしかないとても珍しい地形です。そのひとつが、稲沢にある祖父江砂丘です。砂の質感は海と川では違い、地域によっても大きく違うそうです。
    「固まりやすい砂もありますし、サラサラして固まりにくい砂もあります。そうした砂の質感によって作る像も変わります。祖父江砂丘の砂は作りやすいです。」
    砂をのりで固めただけの砂像は永久に残ることはありません。時間の経過とともに崩れて、やがて自然へと戻ってしまいます。「いわば究極のエコアートです。だからこそ、しっかりと目に焼き付け、記憶に残してほしいですね。」と近藤さん。

    小さい頃から親しんだ砂。
    「砂遊びで使った砂からこんなのが
    作れるんだと驚いてもらえるのがうれしい!
    砂像アートをつくる醍醐味です」と。

  • 稲沢には四季折々の
    楽しみが盛りだくさん。

    春の桜ネックレスをはじめ、梅雨時期のあじさいまつり、夏はサリオパーク祖父江でのBBQ、秋はサンドフェスタにそぶえイチョウ黄葉まつり、冬は天下の奇祭「国府宮はだか祭」と、稲沢は季節ごとにイベントが盛りだくさん。またサリオパーク祖父江は木曽川に隣接しているので、わざわざ海に行かなくても、一年を通してウインドサーフィンや水上オートバイができる絶好のプレイスポットでもあります。さらに子ども達が利用できる遊具も多く、砂遊びもOK、風光明媚なので散歩コースとしても人気。このように稲沢での暮らしはとても魅力的だと、平和町出身の近藤さんは話してくれました。
    「稲沢は空がいいんです。高い建物が少ないから青空が広い。もちろん星空もキレイです。稲沢のこの青空に映える砂像を作って、たくさんの方々に撮影に来ていただきたいですね。インスタ映え間違いなしでしょう!(笑)」

    稲沢の「砂の造形展」は、年々レベルが
    上がっていると感じているそうですが、
    初心者も大歓迎とのこと。
    近藤さんも仲間募集中だそうです。

近藤英樹

(1969年生まれ 稲沢市出身)

名城大学理工学部卒業

稲沢砂の造形展(稲沢サンドフェスタ)成績

2017 銀賞/2016 金賞/2015 銅賞/2013 銅賞

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