いなざわ

子育てなら、わざわざいなざわ 
保育園編 第2回

稲沢が実践する子ども主体の保育
駅前保育園・子生和保育園の例

  • 市内全ての保育園・保育施設において、子どもの成長に合わせた「子ども主体の丁寧な保育」に取り組んでいる稲沢市。その中でも、乳児保育については「駅前保育園」、幼児期の保育については「子生和保育園」を例に、第一回目に引き続き、稲沢市保育課・田中真由美さんの解説とともに紹介します。

  • 保護者に寄り添い、子育てのよろこびを共有する保育。

    乳幼児期の子どもを誰かに預けて働くことが当たり前の社会で、稲沢市が目指すのは、保護者に寄り添う保育です。毎月「ドキュメンテーション」を作成し、子どもたちの様子を保護者にきめ細かく伝えています。写真とともに「健康な心と体」「自立心」「協同性」「思考力の芽生え」など幼児期の終わりまでに育てたい「10の姿」が育ちつつあることを紹介し、その時々の子どもの状況や微妙な心の揺れなども解説することで、成長のきっかけやその促し方を、保護者と共有しています。またこの取組みにより、「子どもの声をしっかり聞けたり子どもの姿がよく見えるようになった」「保護者に伝えたいことがたくさん出てきて、これが保育の言語化なのだとわかった」など、保育士たちの意識の向上や自信にもつながっていると田中さんは実感しています。

  • 人間関係の基礎を築く「育児担当制」と、安心の中で育つ「環境の再構成」。

    稲沢市が目指す保育のモデル園のひとつが、JR稲沢駅にほど近い「駅前保育園」。ここでは、子どもの立場に立った保育がさまざまな場面で実践されています。その象徴ともいえるのが「乳児クラスで行われている育児担当制」です。乳児においては、特定の保育士が子どもとゆったりとした関わりを持ち、情緒的な絆を深めることで人への信頼感が生まれます。その丁寧できめ細やかな保育を実現させる方法として、食事やおむつ替えの場面で担当制を導入しています。「たとえ1歳児でも、すべきことがわかれば自ら行動します。例えば、食事の前に自分で手を洗いに行ったり、エプロンを出してきたり。でも、一度に大勢の子どもたちを見る体制だと、大人がつい先走って手助けをしてしまう。成長の芽を摘んでしまっているんです」と、田中さんは語ります。そこで、食事の場面で、一人の保育士が担当する人数を子どもの年齢に合わせて1~3人と少人数にし、一人ひとりと、より丁寧に向き合える環境を整えています。また、時間や空間を区切り、生活の場と遊ぶ場を明確に分けることで、子どもたちにとってわかりやすい動きやすい環境を整えています。そうすることで子どもたちの情緒の安定や主体的な行動が促され、集中力や基本的な生活習慣も自然に身についていきます。

  • 子ども同士で学び合い、成長していく「幼児期」の環境づくり。

    次は、幼児期の子どもたちの成長を促す環境について紐解いていきましょう。2歳後半頃になると、子ども同士で人間関係を築くようになってきます。そのため、「保育士よりも友達とのコミュニケーションを通して、子どもたちがお互いに学び合って成長できる環境を整えることが重要です」と田中さんは言います。例えば、子ども同士がけんかをした時に、保育士が早い段階から介入して場を収めようとするのではなく、子どもたち自身で解決できるように導きます。このように、さまざまな場面で保育士が見守ったり、待ったり、うまく声かけしながら子どもたち自身に考えさせる保育を実践しているのが「子生和保育園」。広い遊戯室を使い、子どもたちが自分のやりたいこと、得意なことに集中できる環境を用意することで、新たなことに挑戦したり、粘り強く物事をやり抜く力を養うことにつなげています。

  • 子育てなら、わざわざいなざわ 保育園編 第3回

    子どもも保育士も主体的に行動する
    保育の現場

    下津保育園の例

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  • 子育てなら、わざわざいなざわ 保育園編 第1回

    稲沢の子育て最前線

    子ども主体の丁寧な保育

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