いなざわ

子育てなら、わざわざいなざわ 
保育園編 第1回

稲沢の子育て最前線
子ども主体の丁寧な保育

  • 稲沢市では、平成30年に改定された『保育所保育指針(厚生労働省)』に基づき、乳幼児期の愛着形成や幼児教育における人格形成の重要性を踏まえた、未来を担う子どもたちにとって真に必要な保育を実践しています。その取組みについて、稲沢市保育課・田中真由美さんの解説をもとに、全3回の連載でご紹介します。

  • 5歳までの教育が、その後の人生を左右する?

    両親はもちろん、祖父母世代も現役で働く人が多い昨今、家庭や地域の中で子育てに充分な時間を割くことができる大人が少なくなっています。そのため、子育てにおける保育士の役割が非常に大きくなっています。著書『幼児教育の経済学』で知られる経済学者ヘックマンによると、「人の人生は、乳幼児期に適切な教育を受けたかどうかに大きく左右される」とされています。フィンランドやニュージーランドといった教育先進国では、早い時期から多額の予算をつけて幼児教育の強化に取り組んできました。田中さんも、「子ども主体の丁寧な保育で育った子どもは自己肯定感が育ち、小学校に上がっても自分の意見をしっかり言える子に成長する」と言います。

  • 保育士主導から子ども主体へ、保育現場の改革。

    幼児教育の重要性に着目した稲沢市では、保育園・保育施設を単に「子どもを預ける場所」ではなく、「子どもの命を育み、学ぶ意欲を育てる場」と捉えて保育・幼児教育のあり方を見直し、環境整備や保育の質の向上に力を入れています。重視しているのは、子どもが主体的に育つ場づくりと働きかけ。保育士主導で教えて子どもを動かすのではなく、子ども一人ひとりが「やってみたい」「おもしろそう」と心を動かす仕掛けをつくり、自然に動けるようになるのを待つ。そんな保育を実践しています。
    また、公私立合同で日々の保育現場で起こった出来事を写真と文章で記録する市独自の「場面シート」を作成します。保育士が勉強会を行ったり公開保育にも力を注ぐなど、保育士が共に学び合う機会を設け、市全体の保育の質の向上に取り組んでいます。

  • 子どもが成長した瞬間を発信する保育ドキュメンテーション。

    従来、稲沢市では運動会や発表会などの行事を中心に、子どもたちの変化や成長の様子を発信していました。それに加え、新たなアプローチとして、保育園・保育施設での子どもたちの様子を写真や文章で記録した「保育ドキュメンテーション」も定期的に配信し始めました。子どもたちは、日頃の集団生活や遊びの中の時々で物事を考え、新しいことに挑戦したり、失敗したりしながら成長します。「何気ない日常の中の『できた!』という瞬間をリアルに切り取り発信することで、子どもの発達や幼児教育に対する保護者の意識も高まる」と田中さんは言います。

  • 子育てなら、わざわざいなざわ 保育園編 第3回

    子どもも保育士も主体的に行動する
    保育の現場

    下津保育園の例

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  • 子育てなら、わざわざいなざわ 保育園編 第2回

    稲沢が実践する子ども主体の保育

    駅前保育園・子生和保育園の例

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今後もさまざまな情報を発信予定!
お楽しみに!